ステンレスの錆について

錆は金属が水と化合(酸化)した物で、酸やアルカリ、塩分などにより起こりやすくなります。また、錆びた金属に接した状態にしますとサビが移りやすく(もらいサビ)なります。ステンレスは錆びない金属だと思われている方もおられますが、ステンレスも錆びない金属ではありませんので、商品開封後のステンレスのサビは保証の対象にはなりません。上記のような物質を扱った後や、工事現場で飛び散った鉄粉やステンレス粉がステンレス製品に付着した時には特に錆が起こりやすくなります。また、屋外での設置や井戸水を使用する場合には、酸性雨の影響や、井戸水自体の酸性、アルカリ性により錆びる場合があります。
一度発生した錆は元に戻すことは出来ませんので、スポンジの裏の固い部分などで、こすり取っていただくしか方法がありません。固い部分を使いますので、ステンレス表面に細かい傷が入ってしまいますが、こする方向を揃えるなどしてできるだけ目立たないようにしてください。錆を予防するためには、酸(レモン、ソース、漂白剤など)やアルカリ、塩分などが製品にかかった場合には真水で出来るだけきれいに洗い流すようにしてください。

シンクのオーバーフローに緑青が発生する可能性について

塩素系の漂白剤などをお使いいただいた後水洗いが不十分な場合や、シンク自体に水をためて塩素系の漂白剤を入れてしばらく放置された場合などに、オーバーフロー(水槽正面のやや高い位置にある排水口)のメッキ塗装が溶ける場合がございます。その場合、結果的にメッキの下地となっております銅がむき出しとなりそれが水と反応して緑青が発生してしまいます。塩素系漂白剤をお使いの場合には常に起こる可能性のある現象ですので、漂白剤をお使いの場合は、十分にすすいでいただくことと、シンクにためて使わないようにお願いいたします。オーバーフローのメッキがはがれてしまっていますと緑青の発生を止めることが出来ませんのでくれぐれもご注意くださいませ。
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